> 理事長 インタビュー |
|
|
|
|
|
|
|
私が理事長に就任したのは2003年。それまで、1991年より院長を務めながら外科医として医療に携わってきました。消化器外科を専門としながらも、救急医療や外傷診療も経験してきたので、現場の医師の気持ちは痛いほどよくわかります。理事長職というのは運営の職務を担うものですが、医業の場合は現場と切り離して考えることはできません。医療知識やスタッフのこと、現場を知らないと医療法人の経営者にはなれないのではないでしょうか。しかし、現場しか知らないのも、それはそれで問題。自分で言うのもおこがましいのですが、私はそのあたりのバランスはとれていると自負しております。
また、一人の外科医として長年多くの患者様と接してきて感じるのは、地域の皆様の笑顔が働くための一番の活力になるということ。開業医や医師会の先生方と交流を深めることと同様に、今も必ず患者様、そして介護施設の利用者様一人ひとりの顔を見てまわっています。組織のトップだからといって、決して遠い存在になってしまってはならないことですし、またそうならないよう心がけております。 |
|
|
|
|
医業の経営者のなかには施設を次々と設立し、事業規模の拡張を追求されている方もおられますが、私はそこに重要性を感じません。それよりも一つひとつの施設の機能を充実させることのほうが大事です。むやみに事業を拡大させるのではなく、利用者様と心を通わせながら地域密着で医療・介護サービスを提供する。それが私の経営者としてのポリシーであり、本当の意味で利用者様のためになることだと思うのです。
現在、山紀会は2つの医療施設と3つの介護施設を中心として、医療・介護サービスを提供しています。現状では、これらの施設としての機能をそれぞれ向上させていく方針ですが、将来的に取り組みたいのが老人ホームの設立です。増加する高齢者の方々が、安心して快適にずっと暮らせる、そんな終のすみかとも言える施設。まだまだ具体的なプランではありませんが、国の制度や世の中の動向を見ながら、ぜひ実現したいものだと考えております。 |
|
|
|
|
最後になりましたが、医療・介護サービスを提供するのは設備などのモノではなく、当然のことながら、そこで働く医師やスタッフです。私どもは「医療・介護の現場では皆が対等である」という考えを持ち、アットホームな雰囲気で日夜業務に励んでいます。その姿勢・雰囲気がおのずと利用者の皆様に対する優しさを生み、かつ利用者様のことを第一に考える環境をつくり出す。「良い病院には良い人材が集まる」というのが医療業界の常です。山紀会はこれからも地域社会・医療業界から、より高く評価される医療法人となるよう努めて参ります。 |
|
|
|
||2| |
|