当病院では専任の医師やリハビリスタッフが常駐勤務し、看護スタッフと密に連携をとり集中的にリハビリを実施することで患者様の早期退院をお手伝いさせて頂きます。
特筆すべき点は病棟生活の中で、その人が持つ能力を充分に発揮できるよう病棟動作訓練を実施することにあります。リハビリ室で獲得された能力を、病棟生活の中で繰り返し実践して頂きます。例えば、リハビリ室では見守りで杖歩行が出来るのに、病棟では車椅子でトイレに行かれていませんか?もしそのような患者様がおられたら、当病院ではスタッフの見守りの下、杖歩行でトイレに行くようにしていきます。
また退院後の生活に求められる動作や役割等を、1人1人の患者様に合わせてより具体的に練習していきます。退院後、独居生活予定の方には、1人でトイレに行けるようにといったことだけでなく、1人で身体が洗えないか、家事をこなせるかどうかといったことまでも必要に合わせて検討させていただきます。
当病棟では職員の連携のもと、「できる動作をしている動作に」、「出来る限り以前の生活に」を合い言葉にかかわっています。その為に最低月1回はスタッフ間で患者様の退院に向けての目標設定や、改善状況等の確認のための会議を開き、患者様やご家族様とも密に連絡をとりながら、具体的に退院に向けて必要なことを検討し、看護やリハビリの計画に反映させています。その人の能力に見合った、そしてその人が本当に必要とされるリハビリ、いわばオーダーメイドのリハビリと入院生活をご提供出来ればと、スタッフ一同考えています。
どうぞよろしくお願い致します。
理学療法士 蜂谷みお
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